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プロジェクトに関わる意義をどう生み出すか──濃密な1年を過ごした新卒メンバーが語り合う、自身の成長と目指す姿

2023.06.29

Helixes Inc.のメンバーやそのマインドについて発信していく「Helixes.log」。

今回登場するのは、Helixesに入社して2年目を迎える新卒のメンバー4人。口を揃えて「濃密だった」と語るこの1年の経験を通じて感じる成長や、見えてきた課題、そして目指す姿について本音で話し合ってもらいました。

分からないことばかりの中で見えてきたもの

羽根田 まずは、みんなが入社以降に手掛けた仕事を聞きたいな。意外と誰が何をやったかを細かく知らなかったりするんだよね。

岡田 自分の仕事で精一杯だったりするしね。私は主に「ケルベロスのくしゃみ」(Amazon Music オリジナル トークドキュメンタリー番組)やAmazon Musicの公式Twitchチャンネルのコンテンツ制作などの案件などを担当していて、最近では会社で運営してる各オウンドメディアの進行も担当するようになった。キャリアプランの変更に伴って所属部署も変わったこともあって、本当に変化が多かったね。年齢を重ねると時間の流れが早く感じるようになるってよく言われているけど、自分としては長い1年だったかなと。

羽根田 長かったんだね。私は結構あっという間だったかな。入社してまだ1年しか経っていないんだっていう感じ。王くんはどう?

 あっという間だったけど、振り返ってみるとすごく濃い1年だった。知れば知るほど、自分がいかに知らないかがわかったっていうのもある。最初と比べて、できない部分が明らかになったというか。

羽根田 でも、それはやるべき仕事の範囲が見えてきたからってことでもありそうだよね。

小曽根 たしかに。私の場合は短期的な案件が多かったから、1年経ったという実感があまりなくて。まだ初心のまま、がむしゃらにやっているって感じ。ただ、先輩に指摘される回数は最初の頃に比べると減ってきているから、制作の基礎的なフローは掴めつつあるのかなと思う。

羽根田 小曽根ちゃんはどういう仕事をしていたの?

小曽根 入社後から夏ぐらいまではプロダクションマネージャーのアシスタントとして働いて、秋ぐらいには案件のメインのプロダクションマネージャーとして、サポートをしてもらいつつも一つのプロジェクトを遂行することができたかな。

 僕がディレクターで入っていた案件だったね。tonunというアーティストのMVで、スタジオ撮影をメインとした企画内容だった。アーティストにとって初の本人出演がある映像プロモーションだったのもあり、ビジュアルに対してのイメージ構築は入念のすり合わせをして制作した案件だね。そこで初めて小曽根と一緒にメインの立ち位置で一つの案件を完成まで一緒に頑張ったと思う。

小曽根 予算管理とかスタッフとのやりとり、編集工程の調整など、いざ自分でやるとなるとこんなにうまくいかないのか……と実感した。先輩たちがすんなり答えている内容でも、自分が聞かれるとわからなくて焦ったり。今は、たとえば撮影を行わないオールCGの案件などでプロダクションマネージャーとしての役割をどう果たしていくかが次の目標かなと思ってる。

羽根田 実写案件とオールCGの案件ではやり方が違ったりするしね。

小曽根 そうそう。これまで現場を積み重ねてきた撮影という工程がないぶん、自分のわからない領域が増えるわけで。だから、監督の言っていることを細部まで理解してやり取りに入らないと、言われたことをそのまま伝えるだけの仲介屋さんになってしまう。

そうではなくて、監督が何を求めていて、それをどう相手に伝えればスムーズにコミュニケーションができるかを考えられるようになりたいなって。そうじゃないとプロダクションマネージャーの存在意義がないよなとか、そういうことも考えながら日々の仕事と向き合ってる。

羽根田 なんか、すごく偉い心がけだなって素直に思った……(笑)。

小曽根 いや、これも指摘されて反省したことなの。仲介屋に甘んじてしまったときがあって。自分の存在価値をいかに発揮するかは、2年目以降より成長していきたいところだね。

やれることが増えると同時に、わからないことも増えていく

羽根田 王くんはどうだった?

 僕はこの1年は本当にいろいろな案件に関わらせてもらった。基本的には実写の案件が多かったんだけど、デザインをすることも増えてきて。自分としては、デザインのスキルはまだまだ伸ばせると思っていて、デザインで身につけた力を応用して演出の質をいかに上げられるかを頑張ってきた1年だったかな。

羽根田 どんな部分が成長したと感じる?

 ファッション関連の仕事も多く経験させてもらって、映像の構成や編集のスキルは成長したのかなという実感はある。ただ自分がやりたいだけじゃなくて、クライアントの目的を達成するためのクリエイティブが最重要だから、どうそれを実現していくかはまだまだ頑張らないといけないなって。

こういう経験を通じて、さっきも言ったように、できないこと、わからないことが増えたなという感覚がある。ここからはただがむしゃらに努力をするんじゃなく、結果を出すための精度の高い努力が大事なんだなとも痛感してるところ。

羽根田 働き方についてはどう?

 ディレクターはやっぱり業務量が多くなりがちかな、と思う。不可抗力の部分もあるんだけど、自分のせいでそうなっている部分もあって、その辺は五分五分なのかなって。

羽根田 最初の頃は残業が多くなりがちよね。でも2年目になって、今日やらなければいけないのか、明日でも間に合うのかという判断ができるようになってきたから、個人的にはだんだんと時間の余裕は持てるようになったようにも思う。

岡田 分かる。案外、明日やっても大丈夫ってことも多いからね。

それぞれのタスク管理の仕方

羽根田 ちなみに、皆はどのようにタスクを管理してる? 基本的には、タスク管理ツール「Asana」が社内共通で使われているけど。

岡田 そうだね。Asanaはプロジェクトに紐づくタスクが入っていて、それぞれのタスクでかかる時間やいつやるべきかがわかるようになっているんだけど、私の場合はそれに加えて、細かいタスク管理にメモ帳ツールを使ってる。あと、これはちょっとしたテクニックとして、Slackなどで自分のタスクの提出期日を相手にしっかり伝えることで、そのメッセージ自体がメモ代わりになるということも意識してる。

羽根田 私は明日の朝やらなきやいけないことは、帰る前に紙に書いて、机に置いたりもしてる。「請求書ー!」ってドンと貼って(笑)。小曽根ちゃんは?

小曽根 Asanaをベースにしつつ、細かいタスクは付箋に書いてモニターに貼ったり、とかかなぁ。あと、タスク管理ではないんだけど、Slackで自分しか見れないチャンネルをいくつか作っていて、そこに指摘されたこととか、反省とかをひたすら書き込んでる。注意されて覚えておこうと思ったこととか、他の誰かが注意されていたことでも後々役に立ちそうと思ったものはひたすら貼って。個人的な辞書みたいなところがあって、業務に活かしていこうと日々更新してる。

 へー。なんか、みんな偉いね(笑)。僕は全部脳内暗記かなぁ。自分はディレクターなので、他の人のスケジュールを管理するということはほとんどなくて。逆に、自分がやることをどう配分するかが大事で、そこはこの1年を通じて、スピード感とか納期を逆算したスケジュール感を考えられるようになったかなと思う。

とはいえ、思っていたよりも遅くなることは多いから、1、2日バッファをとって仕事をするのを今は心がけてる。思いついたこととか、アイデアはSlackに書き込んだりしてるかな。

「あの人がいればなんとかなる」と思えるような存在に

羽根田 これからの目標について話していこうか。私は、新卒の時に教育担当をしてくれた大地さんみたいな人になりたいと思っていて。

岡田 すぐ近くに目標の人がいるのはいいよね。

 僕も、インターンの時から大半の案件を共にしてきたディレクターの渡邊さんを目標に頑張ってる。もともと入社する前から渡邊さんの作品が好きで、近くで働くようになってからも、仕事の進め方とかすごいなと思って見てる。

maxilla(Helixesのクリエイティブエージェンシー/プロダクション事業部)のディレクターは少し特殊だと思っていて。何かひとつ強みが必要なのは当然だけど、それはあくまで手段。最終的には手段を問わずにクリエイティブのコントロールできる人が、Helixesにとってのディレクターなのかなと。実写が専門だけど、CGやモーションについてもディレクションできたり、ライブ全体の総合ディレクションもしたり、マルチな能力が求められていると思ってる。

羽根田 じゃあ、王くんもオールラウンダーになりたいの?

 いや、というよりは表現の手段となる引き出しの数が多くて、どんなクリエイティブを求められてもしっかりコントロールできる人、というイメージかな。羽根田ちゃんが大地さんを目指している理由は?

羽根田 大地さんは、現場にいると何とかしてくれそうという雰囲気があるんだよね。何があっても大丈夫っていうか。それがどんなスキルや経験からきているものなのかはまだわからない部分も多いけど、いるだけで安心感のある人間を目指したいな。

岡田 私は、まだ見えてないというのが本音かな。正直、maxillaに入るのがまず一番のゴールだったから、まずはこの環境の中で自分の作品を作るための技術を高めていきたい。あとは、ディレクターでありながら、プロデューサー的な視点も持てるようになりたいなって。

羽根田 なるほど。小曽根ちゃんはどう?

小曽根 私は目の前のタスクや課題に意識を向けるのに精一杯になるのではなくて、もっと全体のモチベーションを上げられるような存在になりたいなって思う。俯瞰的な視点で、チームを引っ張れるようになりたいかな。

あと、この1年はプロジェクトを無事に遂行できることが目標だったけど、2年目からはどう動けばこのプロジェクトがより良くなるかという視点で考えていきたいな。

岡田 すごくわかる。2年目はもうちょっと余裕を持って、自分がいる意義や価値をもっと見出せていけたらいいなって。

好きなことを突き詰めていく

羽根田 最後に、今年入った新卒に向けたメッセージを。

小曽根 Helixesって、オタク心が強かったり、自分が何が好きで、何に向いているかが明確な人が多いんだよね。たとえば羽根田ちゃんだったら、マンガとかイラストに強かったりするでしょ。「時間がない」と言わず、常にアンテナを張ってインプットできる人はHelixesに向いているなって思う。好きなジャンルがあると、そのプロジェクトに入っていなくてもアドバイスを求められたりもするよね。

羽根田 あるある。小曽根ちゃんはアイドルとかゲームの配信に詳しいよね?

小曽根 そうだね。だからどういうファンが多いとか、どういうデザインだとファンが喜ぶかと聞かれることもあって。これからもっとアンテナを張って、深掘りしていきたいな。

岡田 この前、後輩と話していたら、仕事でいっぱいいっぱいで週末は寝ることしかしてないですって言ってて。確かに、そういう時期もあるんだけど、2年目になってくると余裕も出てきて、土日で思いっきり遊んでリフレッシュすることもできたり。後輩たちもすごく頑張ってるなというのを感じて、上下とかではなくて、一緒に成長できたらいいなって思うよね。それに、後輩に言われて気づくこともたくさんある。これから新しく入る人とも、一丸となって仕事ができればいいな。

小曽根 ガツガツ聞いてくれたほうが、自分たちのためにもなるね。そういう人が入ってきてくれたら嬉しいよね。

  • Speaker

    Mari Okada
    Ran Kosone
    Rise Haneda
    Yichikawa Wang

  • Interview & Text

    Kentaro Okumura

  • Edit

    Kohei Yagi

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