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Helixes×KASSEN×WACHAJACK×SIGNIF×flapper3による「夏会」レポート

2024.10.11

Helixes Inc.のメンバーやそのマインドについて発信していく「Helixes.log」。

今回は、今年8月にHelixesがKASSEN、WACHAJACK、SIGNIF、flapper3と共催した交流会「夏会」の様子をお届けします。

今年8月末、Helixes内のクリエイティブエージェンシー事業部・maxillaとの共催として、映像プロダクションであるKASSEN、WACHAJACK、SIGNIF、flapper3の5社合同の「夏会」を開催。

各社社員をはじめ、映像業界関係者や招待を受けた友人らが100人以上参加する交流会として、軽食やドリンクが供される中で終始和やかな雰囲気に包まれました。

KASSENは2020年に設立されたVFXスタジオで、大手企業のコマーシャルや、NetflixやDisney+などの配信ドラマ、映画などのハイエンドVFXを手がける気鋭のスタジオ。

WACHAJACKは日本ではまだ珍しいコンセプトアート専門のスタジオであり、マクドナルドTVCM「Ado『踊』×asmi『PAKU』ティロリミックス」やゲーム『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』のコンセプトアートを担当し、業界内外から注目を集めています。
また、KASSENともグループ会社として協業しながら、様々なプロジェクトに共に取り組んでいます。

CGやモーショングラフィックスを主軸としたクリエイティブエージェンシーであるSIGNIFは、Helixesとの関わりも深く、これまでも「Helixes.log」に登場。映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のモーショングラフィックやエフェクト、星街すいせいのMV「ザイオン」など、手がける領域は多岐にわたっています。

flapper3はモーショングラフィックスを軸としたクリエイティブ・スタジオであり、広告やOOHを含めた映像のほか、ライブステージの映像演出やゲームにおける幅広いアートワーク、インスタレーションやXRの空間デザインやプロデュースを手がけています。近年では、世界最大級のロック・フェスティバル「Coachella 2024」におけるYOASOBIのステージ映像やVTuberの葛葉氏と叶氏が出演するCM「Google Pixel:ひらける大画面篇」のCGディレクション・テクニカルディレクションを担当し、話題となりました。

本質的に“良い映像”とは何か? 5社代表によるクロストーク

会の中盤には、各社の代表によるクロストークを実施。

Helixesからは志村龍之介、KASSENの太田貴寛氏、WACHAJACKの澤井富士彦氏、SIGNIFのCOO・星竜太氏、flapper3の取締役・矢向直大氏の5人が登壇し、1時間弱に及びました。

冒頭に「各社の印象」をそれぞれが語った後、「ここ数年の変化」というトークテーマが掲げられ、コロナ禍後のワークスタイルや映像制作側にもバズること(定量的な結果)が求められる現状について話し合うことに。

映像のクオリティを高めて確率を上げるなど、各社のスタンスが語られ、志村も「映像プロダクションとしてスタートしたmaxillaだけど、もはや映像単発を制作するプロダクションではない。戦略からアウトプットに至るまで、映像だけでなくプロジェクト全体を考えるよう変化した」と、映像にまつわる入口から出口までをすべて手がけるようになったといいます。

最後に、「最近の関心事」というトークテーマが掲げられました。

「LAアニメエキスポに行って、もはや日本と世界で流行ってるものの時差はあまりありません。日本と北米も同じ市場と考えられるので、世界も含めてどう攻めていこうかと考えています」(Helixes・志村)

「良いモノをいっぱい作りたくて、良いモノというのは結局良い人が作るのだと思います。だから、最近は良い人に紹介してもらえる会社にしていきたいとずっと考えています。僕たちはヒューマニズムでモノ作っている会社だということを強調したい」(KASSEN・太田氏)

「本質的に、作るとはどういうことか? 生きることは作ることだと考えています。バズるというよりも、本質的に伝えるべきなのはポジティブなメッセージで、次の世代に何を届けるかがめちゃくちゃ大事。だから、ポジティブなメッセージを届けられるものを大事にしていきたい」(WACHAJACK・澤井氏)

「この場にいる人たちにとって、もはや良い映像を作れるというのは当たり前。その上で、”日本のモーショングラフィック”にこだわらずに、海外でも仕事を取っていけるようにしたい」(SIGNIF・星氏)

「過去に写真を意図的にバズらせる試みをやっていて、それを経てここ数年は、本質的に良い写真、映像とは何かを模索し続けています。数的評価ではなくコンテンツの本質的な良し悪しについて、出会う人にめっちゃ聞いてるけど答えはまだ出ていません」(flapper3・矢向氏)

映像業界が変化を続ける中で、多くの登壇者が映像の本質的な”良さ”を問うていました。

志村は「何を正義とするかは人それぞれの軸があって、それぞれのコンテンツに対する向き合い方があると思う。人によってさまざまな意見があると思うので、ぜひこの場がみんなでそんなことも話し合える交流会になったら良い」とクロストークをまとめました。

  • Speaker

    Takahiro Ota
    Fujihiko Sawai
    Ryuta Hoshi
    Ryunosuke Shimura

  • Text

    Michi Sugawara
    Kentaro Okumura

  • Edit

    Kohei Yagi
    Hanako Yamaura

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