学生時代からの親友に誘われ転職──きっかけとなったのはmaxillaらしいチーム感が漂う撮影現場
2023.04.07
Helixes Inc.のメンバーやそのマインドについて発信していく「Helixes.log」。
今回は、Helixesのクリエイティブエージェンシー・maxilla事業部におけるアシスタントプロデューサーにフォーカスを当てました。
maxillaのプロデューサーグループで活躍する園川と中瀬は、学生時代からの親友同士。園川が誘う形で、中瀬が転職を決意したのは、maxillaらしいチーム感に溢れる魅力的な撮影現場に立ち会ったことがきっかけでした。
リファラル採用に至った背景や、二人がタッグを組み共にターニングポイントとなったある案件について、そしてプロデューサーとして活躍するために必要な能力など、maxillaにおけるアシスタントプロデューサーの仕事について話を聞きました。
エキストラとして参加した撮影現場での驚き
──まずは自己紹介からお願いします。
園川 プロデューサーの園川です。Helixesには新卒で入社していて、2023年の4月で4年目になります。入社当初は実写のMVの制作や広告案件のPM(プロダクションマネージャー)として、進行管理やクライアントとの折衝や企画などを行なっていました。最近は、もともと自分が携わりたいと思っていたアニメやゲーム関連の案件やイラスト制作、キャラクターデザインなどのプロデュースを主に担当しています。
中瀬 アシスタントプロデューサーの中瀬です。私は2021年11月に中途入社をしていて、その前はテレビ番組の制作会社にいました。転職をしたのは、マミ(園川)から誘われたのがきっかけです。MVやプロモーションビデオなど実写を中心に、アニメやキャラクターMVの企画、進行管理などを行っています。
──リファラル採用ですね。
中瀬 そうですね。マミとは大学が一緒で、4年間ずっと一緒に勉強したり、遊んだりしていたんです。
園川 お互いアニメや漫画、ゲームといったコンテンツや、それらに携わるイラストレーターや声優が好きだったので、何かしらそういうことに関わりがある仕事をしたいね、という話をしていて。上京して社会人になってからも仕事の合間で会って、中瀬から仕事が大変という話をよく聞いていました。
中瀬 想像はしていましたが、やっぱりきつい仕事が多かったですね。前職の会社を選んだ一番の理由が、テレビ番組以外にも、Web広告や企業の映像を制作する新事業を立ち上げるという話に魅力を感じたからなんです。でも、いざ働きだすとテレビ番組の仕事が多く、会社も新事業にあまり力を入れないようになって、入社前に考えていたことと方向性が違うなと。そんなことをマミに相談していたのですが、あるとき突然「MVのエキストラが足りないから来てくれない?」と誘われたんですね。
園川 とあるアーティストのMVの制作で私がPMを担当していたんですけど、撮影では制作メンバーの他にもサポートでmaxillaのメンバーが揃っていて。変にピリピリもしていなくて、みんなでやるぞっていう勢いがあった現場でした。
中瀬 その現場が想像以上に楽しくて。こんなに楽しい現場は初めてだと感じたんです。同じ撮影現場なのに、全然違いましたね。
──具体的にはどういうところが違ったんでしょうか?
中瀬 何よりも、現場のチーム感が全然違いました。テレビの現場は厳しい縦社会の空気がまだあって、若手はヘコヘコしなきゃという雰囲気があります。でもその現場は私と同い年のマミが主体的に回していて、まずそれが驚きでした。すごいじゃんって。
Helixesに絶対合うと思っていた
園川 中瀬とは業務形態の話もしていて、Helixesはフレックスタイム制だし、仕事とプライベートのバランスは調整しやすいよとか、そういう話も共有していました。それに、中瀬の好きな作品やカルチャーについてもともと知っていたからこそ、Helixesとはきっと合うだろうなと思って、折をみて誘っていたんです。「来たらいいじゃん」って。
中瀬 ずっと言ってくれてたね。
園川 とはいっても、新卒で入った会社を3年も経たないうちに退職するってなかなか大変な判断じゃないですか。なので気長に構えていたのですが、思ったよりも中瀬の判断が早くて(笑)。「え、もう来たんだ!」みたいな。
中瀬 (笑)。でも、自分の中ではすごく悩みました。結果的に1年半での退職でしたけど、本当にそんなに早く決断していいのか、テレビの世界をほとんど知らないまま辞めるのもなぁ……と。でも、やっぱりマミの話を聞いていて、Helixesにはすごく魅力を感じていたんです。もうプロデューサーをまかされてるんだ、とか。テレビ業界ではADを5年くらいはやるのが当たり前なので、スピード感が全然違うなって。
園川 私が入った頃はまだHelixesも20人いるかいないかぐらいの規模で、吸収したいものは自分で動けばどんどん吸収できるという感覚がありました。逆に言えば、今ほど教育体制が整っていなかったので、ぼーっとしてると何も吸収できないまま、なんてこともありえた環境だったと思います。
私は入社時からやりたいことが明確にあったので、それを少しずつ口に出していたところ、周りが実現できるように様々な機会を提供してくれたと感じています。そういう組織としての意識やカルチャーが自分にはフィットしていたし、すごく楽しいよって中瀬には自慢話として共有していました。
中瀬 すごく自慢されてましたね(笑)。
初めてタッグを組み、ともにターニングポイントとなった大仕事
──入社後はどういったプロジェクトに携わったのですか?
中瀬 最初はPMとしてマジック・ザ・ギャザリングの『神河 輝ける世界』というアニメーショントレーラーの制作に携わることになりました。いきなりのアニメ案件で、製作工程も含め「右も左もわからないんですけど、よろしくお願いします」とメンバーのみなさんに伝えたのを覚えています。ただ、もともと大好きだったアニメというコンテンツの制作に関われるのはすごく嬉しかったですね。周囲にいろいろと教えてもらいながら、毎日毎日様々な原画があがってくる過程を見て……アニメーションってこんなふうにできているんだなんて思いながら、最高に楽しませていただいた素敵な案件でした。
園川 アニメの制作会社と連携を取るというのは、社内的にもほぼ初めての経験だったんです。それを、テレビ番組制作から移ってきた中瀬がいきなり担当するというのはかなりチャレンジングだったと思うんですけど、すごくうまくまとめていたように思います。この案件で社内外から信頼されたな、と見ていて思いました。
中瀬 それは初めて聞きました。照れますね。
園川 実は私自身にとってもこの案件はターニングポイントでした。というのも、普段はPMやプロデューサーとして仕事をしていますが、自分でも何かを作りたいという思いもずっとあって、趣味でエフェクトアニメーション作画を続けていたんです。そんな中、プロジェクトのアニメーション監督から数カットのエフェクト作画を依頼されて……。アニメ制作のプロのみなさんがいる中で、1カット分の爆発シーンを描く、という当時の私にとってかなりレベルの高い仕事でした。
そして、中瀬はその制作のスケジュール調整や素材関連の用意、リファレンスの用意などでめちゃくちゃサポートしてくれて、そのおかげもあって全力で手を動かすことができました。大学時代に子供みたいに好きなもののことしか考えてなかった私たちが、共通項であるアニメ案件で一緒に仕事ができて、感無量でしたね。
プロデューサーに求められる翻訳力と楽しむ力
──プロデューサーやアシスタントプロデューサーの仕事に求められる能力は何だと思いますか?
園川 maxillaのプロデューサーには企画から進行までできる人、企画力が強みでアカウントプランナーに近い動きが得意な人、企画は他メンバーにに任せて安定した進行や関係構築に徹する人など、スキルセットとその人のやりたい方向性によっていろいろなタイプがいるように思います。
そうした前提がありつつも、クリエイターとクライアントのどちらかに偏りすぎることなく、バランスよくコミュニケーションを取る力は双方から重宝されると思います。なので、私も最近は翻訳力のような力を意識していますね。
最近私はイラストレーターさんとお仕事をする機会が多いのですが、クライアントからの要望や課題を理解した上でイラストレーターとともに最適なアウトプットの議論をしたり、逆にイラストレーターがアウトプットしたものに込められた意図や想い、こだわりをクライアントに的確に伝えたり…。間に立つプロデューサーは、クオリティの高いアウトプットと円滑なコミュニケーションを実現するための翻訳力が不可欠なんだなと。ただ、これは意識をして経験を積めば誰でもできることだと思っていて、私もずっと「なんて言い換えたら伝わるかな?」と自問自答しています(笑)。
中瀬 仕事に対して、何かしら楽しさを見つけられる能力を持っている人は強いなと思います。組織に属して働く以上全部が全部やりたい仕事というわけではないと思いますが、そうした中でも楽しさを自分なりに見つけられると、やっぱり制作過程の姿勢にも表れるはずです。そうした姿勢は、各案件でどうすればいいものが作れるかとか、クライアントのために何をすればいいかという発想に繋がっていくと思います。
アシスタントプロデューサーになってから、こうした意識をより強く持とうとしています。プロダクションマネージャーは進行管理という役割が大きいですが、アシスタントプロデューサーになるともう1つ視点が上がり、企画のポイントや、クライアントの課題を把握することが必要になってきます。そういうときに、楽しみながらやる心意気というか、モチベーションが保てる人でいたいなと思っています。
自分が好きなことに突き進む二人のビジョン
──今後挑戦したい仕事や進みたいステージはありますか?
園川 中瀬の野望ってあんまり聞いたことないから興味あります。
中瀬 推しの声優さんに案件の依頼をしたいとか、「これやったの私です」と声を大にして言える何かを作りたいというのもあるのですが、「中瀬さんにお願いしたい」とご指名で案件のご相談をいただけるようになることが、今のゴールですね。指名ってなかなかの信頼度がないといただけないじゃないですか。いい作品を作るということは大前提ですが、制作過程もすごく大切にしたいなと思ってます。クライアントにもファンにも愛されるプロデューサーになりたいですね。
──ありがとうございます。園川さんは?
園川 プロデューサーとしては、アニメやイラスト関連のコンテンツを主戦場としてやっていきたいです。また、これに少し繋がるのですが、個人的にイラストレーターさんが活躍できる場所作りをしたいと思っていて。というのも、妹がフリーのイラストレーターとして生活しているのですが、幼い頃から妹の頑張りや制作物を間近にみていて「もっとたくさんの人に絵を見てほしい!」という思いをずっと持っていたんですね。今、プロデューサーとして仕事を任されたり、様々なイラストレーターさんと会話をする中で、妹だけでなく様々なイラストレーターさんの制作物を多くの人に見てもらう機会を自分で作れないかと考えています。そのために、今はイラストレーターさんとの接点をもっと作るためのきっかけづくりに専念したいなと。
また、これと並行して、エフェクト作画の仕事にもどんどん力を入れていきたいです。
https://mamitopic.myportfolio.com/
──ありがとうございました。二人のお話から、会社の魅力やプロデューサー・アシスタントプロデューサーとしての仕事の魅力が伝わると思います。
園川 ぜひ、この記事を読んで興味を持ったら応募してほしいですね。
中瀬 私のように、アニメ制作やMV制作の経験がなくても、しっかりサポートしてくれるのがHelixesのいいところでもあると思います。特にプロデューサーやアシスタントプロデューサーはチームで仕事をすることが多いので、そういう環境で活躍できる人は、きっと合うかなと思います。あとは、アニメでも漫画でもなんでもいいので、好きなものや楽しめる何かを持っている人も活躍できると思いますね。一緒に働けるのを楽しみにしています。
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Speaker
Mami Sonokawa
Shiho Nakase -
Interview & Text
Kentaro Okumura
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Edit
Kohei Yagi
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