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新卒座談会|入社から1年経った新卒からみる、組織としてのHelixes

2021.08.12

Helixes Inc.のメンバーやそのマインドについて発信していく「Helixes.log」。

今回はHelixesに新卒入社して1年が経過した社員3名に集まってもらい、入社後から1年間の自身の振り返りと、会社の率直な印象を語ってもらう座談会を開催しました。
参加者はプロデューサーグループから、園川さん(プロダクションマネージャー)、ディレクターグループから、二子石さん(アシスタントディレクター)、エージェンシーグループから梶野さん(プロジェクトマネージャー)。
立場や仕事内容も異なる3人の語らいから、会社として、組織としてのHelixesの姿に迫ります。

単なる「人材」じゃなくて「個人」として見てくれる会社

園川 最初のトピックは「それぞれの近況報告」について。まずはごいしくん(二子石)から聞こうかな。

二子石 今僕はアシスタントディレクターなんだけど、少しずつディレクターとして任せてもらえることが増えていて。漫画系のPVとかモーションが付随するような映像はディレションすることもあったり、実写の監督をすることもあるから、前にこのlogで 取材 してもらったより進歩してる気はするかな。

園川 へー。やっぱりディレクターとして案件に関わるって感慨深い? 

二子石 そうだね。いや、本当のことを言うと大きめの仕事が続いてたからあまり振り返れていない。でも完成した映像が上司含めて社内外から「あれ良かったよ」って評価してもらえることも多くなってきていて、その反面自分の中でも「もっと出来るんじゃないかな」と水準が上がってきている実感があるので、ここで停滞せずにもっと頑張っていきたいなって。

園川 ももちゃん(梶野)は? 

梶野 それで言うと私にはアシスタントディレクターがディレクターになるみたいな流れっていうか、私の「上位の職能」みたいなものが明確にはなくて。アカウントプランナーになるのかな? 

二子石 なんて呼ぶ職種かわかんないよね。

梶野 まぁ、だから正確に今自分がどこにいるかって言えないんだけど、今はひとまず社内の新規事業(※)を成功させるべく頑張っているって感じかなぁ。代表の龍之介さん(志村)とも連携しながら、事業を作るとはどういうことは、お金を稼ぐとはどういうことなのかを実践しながら学んでいっている期間だと思う。

※…作品とファンの熱量を推進力にするグッズブランド「PROPELLER」。6月末にローンチした。

PROPELLER キービジュアル

園川 私としてはももちゃんは、Helixesとしての新しい領域を開拓してるように見える。ももちゃんは自社の新規事業だけじゃなく、クライアントワークもやってるよね?

梶野 クライアントワークと新規事業、半々くらい。私の場合クライアントワークでも年単位で関わることが多いから、プロダクションチームの二人みたいに「あー終わったー!」みたいなのがあまりないんだよね。

二子石 納品した!お疲れ様!みたいな。

梶野 そうそう。

園川 そうだよね。で、ここはちゃんと説明しておかないとだけど、Helixesはプロダクションとエージェンシー、それぞれの部署で動き方が違っていて。ごいしくんとはよく一緒に現場にいるから分かるけど、ももちゃんが普段どんな風に動いているか、あまり知らないかも。

二子石 一緒のタイミングで入社したとはいえ、部署が二分されるからね。

梶野 仕事の内容の幅が広い会社だからこそ、なのかな。プロダクションのチームの人たちとは全くスキルセットが違う。私がもし(撮影の現場で)お弁当頼んでとか言われてもうまく頼めなさそう(笑)。まみちゃん(園川)はどんな感じ? 最近。

園川 私は職種としてはプロダクションマネージャー(PM)だけど、だんだん去年の夏あたりからプロデューサーの仕事も徐々にさせていただけるようになってきてて、今はプロデューサーとして2つくらい案件を担当させてもらってる。徐々に他人に指示したり教えたりするシーンもでてきてるから、より柔軟にいることを心がけなきゃなと。

梶野 プロデューサーとPMって、どういうところが違うの?

園川 プロデューサーは、クライアントと密に会話して、実現したいことや解決したいこと、予算、納品スケジュールなど大枠の話をつける。そこからプロダクションマネージャーが、プロデューサーからブリーフを受けて実際の制作業務において進行をしていく。企画〜撮影〜編集作業において、各スタッフと会話したり、実行予算を管理したり。

梶野 へー。私、まみちゃんと一緒にインターンしてたでしょ。その頃の様子とかも知ってるし、今の仕事の仕方を見ていると、プロデューサーとかPMってコミュニケーション能力が必要な職種だなって感じていて。現場でもそうなんだろうけど、いろんな立場の人と距離感近く仕事をしていくのって大変じゃない? それができてるまみちゃんはすごいなって思う。 

園川 恥ずかしいなぁ。でも適材適所(に配置してくれた)っていうのは感じてて。私たちが入社したのって、Helixesが会社としても大きく動き始めたころで。ふつう、会社がバタバタしているときって色々と難しいタイミングなはずなんだけど、それでも個性の全然違う新卒メンバーが、それぞれの性質にあったグループに配属されたなって思うんだよね。

梶野 私は就活のときに映画関係や航空業界とか、いわゆる大企業にも興味はあったんだけど、Helixesが決め手になったのは、選考の時点で私の特徴を掴んでもらえてるなって感じたから。選考という短い期間でこれだけ分かってもらえてたら、入社後もきっと単なる「人材」じゃなくて「個人」として見てくれそうだなって。こうやって今まみちゃんが「適材適所だな」と感じられるのも、ちゃんと人を見てくれている証拠なのかなと思う。

二子石 先輩からのアドバイスからも、見てくれてるんだなって感じることはある。とくに龍之介さんからは「もっとこういうの勉強したほうがいいよ」ってよく言ってくれていて、それは何のためかというと、僕が根ざしてるカルチャーに活かせる技術だったり、勉強することでやれる仕事が増えるからであって。シンプルに嬉しい。まぁたまに無茶ぶりされますけどね、いきなり「2日以内に日本で一番『Live 2D』ができるヤツになれ」とか(笑)。

園川 ごいしくんは、最初は「モーショングラフィックスに強い」ってイメージだったけど、どんどん色んなスキルを習得して目に見えて成長してるから、すごいと思いつつ、負けていられない!って気持ちもある。ごいしくんのポテンシャルを上手く引き出してくれてるってところは、会社の良さかもしれないね。

『ONE PIECE World Top 100 TVCM/WEB MOVIE』

二子石はモーションデザイナーとして参加。

1年間、それぞれが経験した挫折と教訓

二子石 実写の経験がないなか初めて監督を担当させてもらったとき、上司から色々とフィードバックをもらったはのけっこう覚えてる。俺これまであまり映画とか実写の映像作品をあまり多くは観てこなかったから、アングルの持つ意味とか、良いシーンがなぜ良いと感じるのかとか、ちゃんと考えてこなくて。これからはこうやって勉強していったらいいよって面談で教えてもらった。

梶野 映像の勉強の仕方かぁ。

二子石 例えばMVでもただ見るんじゃなくて、なぜこのシーンをこのアングルで撮ったのか、その意味を一つひとつ考えていく。そうすると勉強になるっていうのもあるけど、自分がどういう映像が好きなのか、明確になるんだよね。その特訓として、Slackのチャンネルで1日1本映像作品を取り上げてちゃんと言語化してレビューする、っていうのをやってて。最初はめちゃくちゃきつかったけど、意識して観ると一つの発見が他の発見にもつながることがわかってきて。ミュージックビデオの現場とかで、早くこの勉強の成果を出したいなと。

園川 そう、フィードバックといえば、ごいしくんが入社してから一番悔しい思いをしたのが…

二子石 いやー、それはまみちゃん(笑)。

梶野 なに(笑)。

園川 実は、一度ごいしくんが上司から熱烈にフィードバックをもらっているところに居合わせたことがあって。上司もごいしくんもお互いの意見や思いを真っ直ぐにぶつけ合っていて「あぁ、ここまでごいしくんは信頼されていて、ごいしくんもここまで真摯に受け止めて折れないなら、これからますます成長するんだろうなー」と思った。

二子石 いや正直、あの時はへこたれてはいたよ(笑)。ただ極端な話、それで会社を辞めるとか言い出したら、それこそ自分から逃げることになるんだよね。もともと俺がHelixesに入りたいと思ったのって、会社のためにがんばります!みたいな理由じゃなくて、自分の成長につながると思ったのも一つだったし。だから、そこから逃げたらその場で足踏みしてるだけになる。あと単純に、世の中にいい映像作品が発表されてめっちゃいいなって思ったら、俺も作りたいって意欲が出ちゃって……それが続いている理由かな。

園川 ももちゃんはそういう意味で、へこたれそうになったことはあった?

梶野 2回ほどあったかな(笑)。あるプロジェクトでの業務を自分でやらなきゃって抱え込みすぎて。完璧にやらないと!って思ってたのがあだになったんだけど。 月に1回のマネージャーとの1 on 1で今こういうことで悩んでいるって話をしたら、じゃあ解決に向けてどういうところから手を付けようかって、一緒に話せたのが良かったかな。そこから前進した。

園川 もう一つは?

梶野 もう一つはクライアントワークでめっちゃ詰められた話だけど、ここでは言えない(笑)。

二子石 (笑)。ももちゃんの業務とか仕事の仕方をよく知ってるわけではないけど、俺からすると新卒で入った人とは思えないレベルにまで到達してしまってるって感じるけどなぁ。俺は先輩にはまだ敵わないって思うけど、ももちゃんなら近い将来、会社の初期メンバーに並べる日がくるんじゃないかって。

園川 そういう可能性を感じるよね。

二子石 新卒とは思えないっていうのはまみちゃんもにしてもそう。一度撮影で一緒になったとき、もうはじめて(現場を)回す人とは思えないリーダーシップぶりで。ちょうど最近の撮影で俺と二人で監督につく、ってのがあったんだよね。

園川 阿保さん(ディレクター)が監督のときに、お互いの勉強も兼ねて、二人でカメラ前に立って全体を進行していくっていう。

二子石 まみちゃんは始まる前から「きっとどこかで頭が回らなくなるから……」とか言ってたんだけど、現場に臨んだら全然そんなことなくって。やっぱり現場に数出てるぶん、マルチタスクの能力が鍛えられてるんだね。考えながら行動できる。半年の中での自力とキャパシティの成長を感じたし、だからこそ負けらんねぇなって、いい意味でプレッシャーを与えてくれる。

園川 ありがとう。

梶野 二人は刺激し合うライバルみたいなところもあるんだね。

園川 でも私も全然まだまだだよ。去年の夏にとあるMVの撮影で、初めて現場の全体進行役をまかせていただけて。映像制作の現場では監督とメインカメラのすぐ横に居て撮影をリードする「カメラ前」とか、出演するキャストのケアをする「キャスト付き」とか、あとは何かあったらすぐに動いて問題を解決する「ランナー」とか、制作の中でもいろんなポジションがあるんだけど、その頃の私はポジションごとの役割をざっくりとしか理解できていなくて。

二子石 俺もスタッフの人に言われた専門用語がわからなくて聞き返したら「そんなことも知らないのか」って顔されて、悔しかったことあったなぁ。

園川 で、当日だれがどのポジションにつくのかを制作スタッフと事前に話し合っていたのに、撮影当日は人に任せることができずに結局自分で全部動こうとしてしまって。全体をみながらカメラ前にいて、キャストのケアもしようとしたり、ちょっとしたトラブルにも全部自分が駆けつけようとしたり……っていう。長い撮影だったこともあって、徐々に何も考えられなくなって、最終的には先輩にフォローしていただかないと収集がつかなくなったりして、ボロボロ。不甲斐なくてすごく悔しかった。そんな経験から、誰かにお願いする重要性を最近は覚えたかな。

趣味が否定されず、「好き」と「仕事」をクロスさせられる場所

園川 実際にHelixesに入って1年4ヶ月が経過してるわけだけど、採用観点で言うとどういう人がこの会社に向いていると思う?

二子石 自分でもびっくりしたんだけど、最近K-POPにはまったんだよね。NCTとかめちゃくちゃ聴いてる。最近出たMVも最高で、ずっと観てて。

梶野 (テンション高めに)きたー!

二子石 好きになったきっかけはなにかというと、会社のSlackの韓国チャンネル。普段は何気ない会話をしているチャンネルなんだけど、そこで知ってから一気にハマって。映像の参考にもなるし、自分の世界が広がったなって思ってる。それで、たしかにHelixesには趣味とか好きがしっかりある人たちが多いしそこが強調されているけど、僕みたいに入社してから趣味や好みを開拓していく、広げていくってことも大いにあるんじゃないかなって。もちろん、好きがしっかりとある人のほうがいいいと思うけど。

園川 たしかに。カルチャーを推しているからハードルが高く見えるかもしれないけど、必ずしも今見えているHelixesの趣味性にマッチしていなくてもいいんじゃないかなって思う。私たちと好きが一緒じゃなくていいっていうか。

二子石 人の趣味を否定する人がいないしね。この間の撮影終わりの朝、上司と牛丼食べながら「こないだのアイドルのライブがやばかったんですよ」って話をして。その上司の趣味的に、アイドルのライブはそんな好きじゃないはずなんだけど、へー、そうなんだって僕が一方的に話すのを聞きながら、どういう演出だったか、なぜそれが僕がよかったと感じたか、みたいな話を掘り下げてくれて。そういう存在がいるということ自体がありがたいなと思ったし、ああ、だからみんな自分の価値観を広げていけてるんだな、だからいろんな要素が絡み合ったクリエイティブが作れるんだな、って納得いった。

園川 なるほど。私はもともとアニメが好きで、とくに声優さんのことを応援するようなことをしたいってずっと思ってきた。Helixesを志望したのもアニメOPのワークスがきっかけだったしね。この話を地味に社内に吹聴してたら、こないだアニメの案件の企画でブレストに呼んでもらえたことがあって。

二子石 そういう展開いいよね。

園川 そうやって仕事と好きなことを徐々にクロスさせながら、プロデューサーとしても頼れる存在になれるように頑張りたいって思う。

梶野 私はHelixesのwebにある「停滞はゆるやかな死である」というメッセージがとても好き。常に新しいことにチャレンジする必要があると思うし、常に一歩踏み出していたい。自分のコンフォートゾーンを出ることが嬉しかったり、挑戦することに楽しいと感じられる人は、向いているんじゃないかな。

園川 ももちゃんはまさにそれを体現しているよね。

梶野 それと仕事の種類が多岐に渡っているから、例えばこの仕事は(自分には)違う!とか思わずに、新しいことにチャレンジしようって思えることが大事な気がする。ちょうど新規の事業も始まったことだし、ほんとにどしどし応募してほしいな(笑)。

Helixesのビジョン

  • Speaker

    Momoyo Kajino
    Kazuya Futagoisih
    Mami Sonokawa

  • Interview & Text

    Kentaro Okumura

  • Edit

    Mami Sonokawa
    Kohei Yagi

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